2007年5月31日木曜日

ゆがみ

夜の帰り道、目の前をふさぐフェンスに遭遇。
一体何が危ないのかわからず「?」でしたが、よくよく見るとこの壁、今にも壊れそうなんです。でもこの柵、昨日はなかったところをみると今日置いた物らしい。ここ数日、特に大雨が降ったとか、地震があったということもないので、自然と崩落しそうになっているわけか。。。 そういえば、バスルームの天井が落ちて大変だったと知り合いが言っていたのを思い出した。
リスボンの街は至る所が歪んでいる。少なくとも外国人の僕にはそう見える。だけど、ここに住んでいる人たちにとっては全てが歪んでなどいないのだ。歪みの中の歪みを知った一枚。

2007年5月30日水曜日

日常にスパイス

毎日を楽しく過ごす方法はいくらでもある。
朝、目覚ましを5:30にセットして、無駄に早起きしてみる。
バスを一本遅らせて、わざと遅刻してみる。
通じるはずのない日本語、「おはよう」と呟いてみる。
日常に意図的にハプニングを持ち込もう!
でも、不意に訪れた驚きにはやはり敵わないのかもしれない。
左の写真は友人宅の共用部です。昼食をご馳走になった後、ドアを開けて事務所に向かう瞬間です。 「おっ!」   「?」 
暗くて、階段は急だけど部屋は明るく快適。僕にとってはドラマチックな一瞬も、毎日ここで生活している彼にとって、こんなの日常に埋没してしまっているんだけれどね。

2007年5月29日火曜日

国際建築トリエンナーレ

さて、ポルトガルでは、来る5/31より7/31までの二ヶ月間、リスボン国際建築トリエンナーレが始まります。「urban void」をテーマに各国の建築家やアーティストが、日本からは五十嵐太郎さんによるキュレーションで若手建築家たちが参加します。
アイレス・マテウスもポルトガルの建築家として、シーニッシュの文化センターの模型を展示します。この模型、アイレス・マテウス展の為、ヨーロッパ中を回ってます。今日の仕事は展覧会場へその模型の補修と設置の出張作業。事務所の外での仕事は気楽で楽しいもの、のんびりさせてもらいました。
トリエンナーレと言っても今年が開催一年目なので、一体どうなることやら。。。のん気なポルトガル気質の会場設営に「果たして間に合うのか?」という不安もあるけれど、それはそれで5/31のお楽しみ。

2007年5月28日月曜日

最近、ポルトガルは思いのほか寒いです。東京は随分暑いようだけれども。一体どこでポルトガルが暖かいと思ったのかも曖昧ですが、とにかく暖かいと思い込んで来たので、一切毛糸の服を持ってきませんでした。特に雨が降る前後は寒いです。と言うわけで今日は雨。
写真は今住んでいる家のバルコニーからです。遠くに晴れ間が見えるように、天気の移り変わりが激しいです。ザーッと降るような雨ではなく、パラパラと傘も必要ない程度のもの。問題なのは気温です。
特に夜が冷え込むので注意しなくては。。。

2007年5月27日日曜日

入り口

リスボンの街を埋め尽くす石のタイル。それは迷宮への入り口である。不定形な石が不規則に並んでいく様子は、どこまでも続いていく無限の平面を思わせる。ある一定の規則があるようだが、それが一体どういう規則なのかは、人間の直感だけが知っている。「最も難解な迷宮とは一本の直線である。なぜなら、その道を歩いて行くと、もと来た場所へ戻ってしまうからだ。」古代ローマ人のこの言葉を思い出した。私はリスボンの街をふらふらと歩きながら、いつの間にか目の前に広がるこの石畳に酔った。見慣れた街に、ふと気を許して歩いてみる。空白の思考の瞬間、この歪んだ地面と身体のどこかが、シンクロしていることに気付いた。

2007年5月26日土曜日

はじめ

リスボンでの生活が始まって、早くも二ヶ月が過ぎようとしています。
こうして、文字にしてみると改めて早いなぁ。と痛感。 こちらでの生活を中心に日々の発見や思いつきを書いてみようと思います。
左の写真は現在住んでいる家の入り口です。
Bairro Altoという繁華街で、週末は明け方までわいわいと人気が絶えません。と言っても、最上階なので、それほどうるさくはないけれど。。。