2008年7月15日火曜日

めがね


最近、眼鏡を新調した。
僕は裸眼で1.7程度まで見える。
cマークで言うと下から2,3段目まで見え、歳の割りにかなり眼が良いという部類らしい。
一方で片目が斜視でもあり、よく見え過ぎることもあって眼精疲労がひどかった。

ポルトガルにいる間、この斜視が進行したような気がしていて先日まで眼科に通院していた。

生活に支障がないまでも、鏡に映る度に僕の右目は他所を向いており、時にはいくらがんばっても鏡の向こうの自分と見つめ合うことができない。


以前にも書いたが、斜視による疲労がピークを迎えると、見ているものが10㎝から20㎝遠ざかる。この体験は吐き気を伴う酔いに似ており、幼少時は不吉な出来事のようで怖かった。読書を勧められて、「読むと字が遠くに行ってしまうから嫌いです」と断ると「意味の分からぬことを言って、格好をつけるな」と叱られる事がよくあった。


その他にも、鏡の前で右目がスーッと外側へ離れていくと「あぁ、俺は左目で右目を見ているんだな」などと下らない事にひどく感心したりしたこともある。


聞くところによると、人間の目が最も良い時期は12歳から15歳程度で、人間の老化が最も早く始まる部位でもあるらしい。そのため、眼鏡などで年齢に応じて、眼の周囲の筋肉を補助するようなケアが必要になる。焦点を合わせる為の眼の周りの筋肉が衰えるからだ。


まぁその結果、まんまと眼鏡を買わされてしまった、と言うことなのだけれど。。。




2008年7月14日月曜日

最終回


あぁ、CHANGEの最終回を見た。
というより、見てしまった。(しまった!)

この連ドラは月九と呼ばれる、フジテレビの看板枠として有名らしい。
今回はキムタク扮する朝倉総理という連ドラでは異例の政治ものだった。
放映開始を他とずらしたりといろいろなプロモーションも行っていたらしい。

僕は長くテレビのない生活をしていたこともあって、ドラマなどここ数年ほとんど見たことがなく、
普段の会話でもテレビで流行の芸人ネタとか振られても全くの無反応ということが多々あった。

そんな生活も最近では一応テレビが眼に入る生活に変わって、
時々ぼんやりとテレビを見てしまうことが増えた。
見ているというほど真剣ではなく、「見えている」といったところか。。。

CHANGEの最終回は朝倉総理が組閣問題で窮地に立たされ、総理として辞任を決意するところで終わる。ところが、辞任に加えて内閣を解散するとも言う。この内閣解散宣言が20分近い総理の独演となって見所なのだ。多分、この「解散」という発想がドラマならではなのであり、「さすが朝倉総理!」ということなっている。

だが、よく考えるまでもなく野党は何をしているんだろう?
だいたい、野党の影が薄すぎだろっ
「解散」なんて組閣で不祥事が起これば野党がすぐ飛びつきそうなもんなのに。


総理は独演の中で、自分の政治に関する無関心をはじめ、総理の職に就くことで政治に関わる大変さや情熱などを語る。多分、その姿は多くの視聴者を対象としたそこらにいる普通の人の代弁でもあると思う。だが、この解散という結末に「すげえぇ」なーんて思ってる人が沢山いるとしたら、それはそれで大変なことじゃなかろうか。。。



2008年7月4日金曜日

雷の夜


今朝方、雷の音で目を覚ます。
外はまだ暗く、どうやら外は雨が降っているようだ。
遠くから次第に地面を叩く雨の音が近づいてくる。
梅雨のまとわりつくような空気に気が付くと、
まどろんだ体に反して意識の奥のほうが冴えてきた。

「ゴロッ」と空が砕けるように雷が鳴ると、
何だか不安な気持ちになって
部屋の中に人影を探してみる。
隣の部屋に聞き耳を立ててみる。
次の瞬間、ドアが開く、開く、開く。。。


部屋はシンッと静まり返ったまま
僕は息を呑んでその時を待っていた。
「殺られるっ!」という不安だった。

ここ数ヶ月に起きた殺人。

僕は僕と何の関係もない人に殺られたりするんだろうか。
ぼんやり、自分の不安の正体を探って
漠然とした社会に対する不安を抱え、今日もまた眠る。