tag:blogger.com,1999:blog-81535261499614390852024-03-15T01:24:06.516+09:00Palavras para ke?palavras para ke?http://www.blogger.com/profile/01049570406356576627noreply@blogger.comBlogger183125tag:blogger.com,1999:blog-8153526149961439085.post-16513273449635108282009-12-27T20:19:00.007+09:002009-12-29T02:41:11.476+09:00ほうとう不動先日、山梨県河口湖の近くにオープンするほうとう不動の内覧会が終わった。この物件は僕が事務所で担当させてもらった最初の作品になります。写真でわかるように3次元曲面壁は工事監理段階でもかなり難しいものでした。入所間もない僕にとっては、学生気分が一気に吹き飛んだといえます。その分、この計画に関わらせてもらえたことは名誉なことでもあると思います。富士山の麓にかかる雲をイメージとして、4つの半球が組み合わさったような形状は内部に距離感のつかみにくいたっぷりとした空間をつくっており、奥まで見えないようにカーブした客席は壁面から天井にかけて、まるで空でも見上げたかのような広がりをもっている。先の内覧会が終わって、僕はほんの少しだけ達成感を味わった。計画から竣工まで、そしてこの後多くの人に建築が使われていくことを想って。palavras para ke?http://www.blogger.com/profile/01049570406356576627noreply@blogger.com1tag:blogger.com,1999:blog-8153526149961439085.post-62055404072541289132008-11-25T00:07:00.000+09:002008-11-25T00:57:02.686+09:00片道1時間半の通学路日本に帰ってきてからずっと実家暮らしが続いているわけですが、何がきついって通学が一番きついです。これまで、大学近くに下宿してたから、ほとんど苦にならなかったけど、さすがに片道1時間半は1週間もすると疲労が溜まりますね。リスボンにいた頃の通勤時間は30分くらいだったけど、天気がすこぶる良かったし、トラムに乗っても大体の場合が座れて、朝の軽い運動みたいな感覚で通勤してたなぁと今更ながら思います。あれは本当に良い暮らしだったんだなと思い出だしながら、この毎日の通学時間を楽しめないかと、いろいろ思案するんですが、なかなか思いつかない今日この頃です。。。palavras para ke?http://www.blogger.com/profile/01049570406356576627noreply@blogger.com1tag:blogger.com,1999:blog-8153526149961439085.post-71679335718747343292008-11-18T11:23:00.000+09:002008-11-20T01:58:50.805+09:00只今室内15℃昨日(11/11)、あまりの寒さに暖房をつけた。いやつけてしまった。毎年のことだが、暖房をつける時というのは勇気がいる。この程度の寒さで暖房をつけてしまったら、この冬を乗り切れるだろうか。。。という一抹の不安に駆られるからだ。散々考慮した挙句、結局エアコンのスイッチを押してしまうのは余程寒いか、予め周囲の様子を伺ってからというわけだ。余談だが、ポルトガルの冬も日本ほどでないが寒かった。しかし、私の下宿先には暖房器具はなく、寒くても寝具の量が増えるだけだった。(質じゃないよ。量ね。)兎にも角にも、昨日は寒かった。つまり余程の寒さであった。 しかし、困ったのは今日だ。一度、暖房の暖かさを知ってしまった日には、なかなかその誘惑に勝てない。果たして、今日暖房をつけずにいられるだろうか。そして、明日も。。。palavras para ke?http://www.blogger.com/profile/01049570406356576627noreply@blogger.com2tag:blogger.com,1999:blog-8153526149961439085.post-45559924884991774352008-11-08T23:57:00.007+09:002008-11-11T01:18:06.926+09:00人を轢いた話先日、大阪で起きたひき逃げ事件の容疑者が捕まった。朝方、大阪のとある道路で突然信号が変わると同時に走り出した車が人を轢いたまま、3キロもの距離を走行した挙句の逃走劇だった。しかも、容疑者は飲酒、無面、執行猶予と無法三昧の渦中にあっての出来事だった。以前、オランダでデルフトからアムステルダムへと向かう列車で、牧場に寝そべる牛とのどかな景色を眺めていた時、 突然、電車が宙に浮くような感覚と石を砕くような音が続くと、過ぎ行く退屈な景色がいつの間にか止まっている事に気付いた。車内はしばらく電車が走っていた時と変わらず落ち着いていたが、次第に電車が止まってることに気が付いたのか、ざわめいてきた。僕は友人たちと他愛もない話に花を咲かせていたが、電車が止まった理由がすぐには分からず、「置石だろ」「いや、牛だろ。」「ありうる。」などとさっきの音について空想したりした。だが、それは自殺だった。僕らは何ともpalavras para ke?http://www.blogger.com/profile/01049570406356576627noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8153526149961439085.post-28679515412893146102008-11-08T01:02:00.000+09:002008-11-08T01:02:27.275+09:00ショック先日、いつものようにパソコンの電源をOn。vai〇(社名は伏せます)のロゴの後、ウィンドウズのロゴが表示されると画面に1㎜程度のピンク色の線があることに気付く。イントロ部分が終わって、デスクトップのスクリーンにもその線は残った。僕は一張羅にシミを見つけたような嫌な気分になると、すぐさま再起動を行う。 すると、!線が二つにっ!!しかも、最初の一本目とは比べ物にもならぬ3センチもの白い線が現れる。!!!即、サポセン(サポートセンターの蔑称)に電話。 手短に用件だけ言いたい気持ちとは逆に、電話の向こうでは機械音声がのらりくらりと対応してくる。 4の5の言ってないで早くしろよっ!という気持ちは機械には一切通じず、オペレーターと話すまで4回。こちらの苛立ちとは裏腹に、オペレーターの冷静さがやけに鼻につく。 展開は案の定、修理及び不具合の検査ということで、パソコンを郵送。後日、電話がかかってくると。palavras para ke?http://www.blogger.com/profile/01049570406356576627noreply@blogger.com2tag:blogger.com,1999:blog-8153526149961439085.post-77633585636247275122008-11-06T11:21:00.004+09:002008-11-06T11:47:35.943+09:00‘ちょきんっ’と切るように先日、5億円の詐欺容疑で逮捕された小室哲哉。当時一世を風靡した名プロデューサーの落ちぶれように、彼のCDを一枚も持っていない身でありながら、ショックを受けた。全盛期に20億円という高額所得を得ていたというから、先日新聞で公表された政治家の資産額、麻生首相4.5億円を4.5兆円だったけ?などと取り違えてしまうほどだった。新聞各種メディアによれば、巨額の損失を抱えながらも、その生活は一般的な生活からは程遠かったようだ。が、しかし、この一連の報道を受けての音楽業界の対応の速さとその決断は、随分冷ややかなものではないだろうか。当時、ミリオンセラーを連発し、オリコンチャート上位5位を独占するなど、ブームが過ぎたとはいえ一時代を担った稀代のプロデューサーではなかったか。店頭からのCD撤収、音楽配信の停止など、そんくらい売ってやれば?と言いたくもなる。当時、一緒になって甘い蜜を吸ったであろう音楽業界のpalavras para ke?http://www.blogger.com/profile/01049570406356576627noreply@blogger.com142tag:blogger.com,1999:blog-8153526149961439085.post-680885270425368872008-11-03T19:15:00.003+09:002008-11-03T19:26:47.892+09:00秋口東京では秋の気配を感じる今日この頃。一年前のリスボン生活と比べると、季節の変わり目を日本では強く感じている。単純に落葉樹とか多いせいかな。夜の帰り道、空気の冷たさに何となく厳しさを感じるのは気のせいだろうか。。。palavras para ke?http://www.blogger.com/profile/01049570406356576627noreply@blogger.com2tag:blogger.com,1999:blog-8153526149961439085.post-48290707191308768952008-07-15T00:20:00.000+09:002008-07-17T00:14:43.159+09:00めがね最近、眼鏡を新調した。僕は裸眼で1.7程度まで見える。 cマークで言うと下から2,3段目まで見え、歳の割りにかなり眼が良いという部類らしい。一方で片目が斜視でもあり、よく見え過ぎることもあって眼精疲労がひどかった。ポルトガルにいる間、この斜視が進行したような気がしていて先日まで眼科に通院していた。生活に支障がないまでも、鏡に映る度に僕の右目は他所を向いており、時にはいくらがんばっても鏡の向こうの自分と見つめ合うことができない。以前にも書いたが、斜視による疲労がピークを迎えると、見ているものが10㎝から20㎝遠ざかる。この体験は吐き気を伴う酔いに似ており、幼少時は不吉な出来事のようで怖かった。読書を勧められて、「読むと字が遠くに行ってしまうから嫌いです」と断ると「意味の分からぬことを言って、格好をつけるな」と叱られる事がよくあった。その他にも、鏡の前で右目がスーッと外側へ離れていくと「あぁpalavras para ke?http://www.blogger.com/profile/01049570406356576627noreply@blogger.com2tag:blogger.com,1999:blog-8153526149961439085.post-43214028779307075692008-07-14T00:51:00.000+09:002008-07-15T01:28:39.753+09:00最終回あぁ、CHANGEの最終回を見た。というより、見てしまった。(しまった!)この連ドラは月九と呼ばれる、フジテレビの看板枠として有名らしい。今回はキムタク扮する朝倉総理という連ドラでは異例の政治ものだった。放映開始を他とずらしたりといろいろなプロモーションも行っていたらしい。僕は長くテレビのない生活をしていたこともあって、ドラマなどここ数年ほとんど見たことがなく、普段の会話でもテレビで流行の芸人ネタとか振られても全くの無反応ということが多々あった。そんな生活も最近では一応テレビが眼に入る生活に変わって、時々ぼんやりとテレビを見てしまうことが増えた。見ているというほど真剣ではなく、「見えている」といったところか。。。CHANGEの最終回は朝倉総理が組閣問題で窮地に立たされ、総理として辞任を決意するところで終わる。ところが、辞任に加えて内閣を解散するとも言う。この内閣解散宣言が20分近い総理のpalavras para ke?http://www.blogger.com/profile/01049570406356576627noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8153526149961439085.post-4159952719857828382008-07-04T11:13:00.003+09:002008-07-05T00:08:53.248+09:00雷の夜今朝方、雷の音で目を覚ます。外はまだ暗く、どうやら外は雨が降っているようだ。遠くから次第に地面を叩く雨の音が近づいてくる。梅雨のまとわりつくような空気に気が付くと、まどろんだ体に反して意識の奥のほうが冴えてきた。「ゴロッ」と空が砕けるように雷が鳴ると、何だか不安な気持ちになって部屋の中に人影を探してみる。隣の部屋に聞き耳を立ててみる。次の瞬間、ドアが開く、開く、開く。。。部屋はシンッと静まり返ったまま僕は息を呑んでその時を待っていた。「殺られるっ!」という不安だった。ここ数ヶ月に起きた殺人。僕は僕と何の関係もない人に殺られたりするんだろうか。ぼんやり、自分の不安の正体を探って漠然とした社会に対する不安を抱え、今日もまた眠る。 palavras para ke?http://www.blogger.com/profile/01049570406356576627noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8153526149961439085.post-49842378168639417162008-06-16T14:43:00.005+09:002008-06-16T14:57:16.728+09:00お見舞い 日本最近、日本では信じられないような事件や天災が起こっている。僕が日本に帰ってきて3ヶ月、その間にも随分ショッキングな事件が起きた。次々に起きる事件がもはや他人事ではない気がするのは、それだけ衝撃的だからなのか、それとも、僕が社会に目を向けられる歳になっただけなのか。。。palavras para ke?http://www.blogger.com/profile/01049570406356576627noreply@blogger.com2tag:blogger.com,1999:blog-8153526149961439085.post-62276767030192585762008-06-02T00:55:00.000+09:002008-06-03T01:02:16.865+09:00つ ゆ 始まりました。今日から関東地方は入梅です。東京のジトッと重い空気が好きだったんだな、と思う今日この頃。 街には雨が近づく時の独特な匂いが立ち込めている。 明日は、きっと雨。 palavras para ke?http://www.blogger.com/profile/01049570406356576627noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8153526149961439085.post-36416044791124972052008-05-30T01:06:00.007+09:002008-05-30T21:48:41.531+09:00つぶやきの中の本音オタクより先に市民権を得たかった。漫画家より先に市民権を得たかった。日本のアーティスト。最近、そんな言葉がどうも忘れられない。 (この間のお喋りより)palavras para ke?http://www.blogger.com/profile/01049570406356576627noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8153526149961439085.post-34473101316450851772008-05-27T00:35:00.004+09:002008-05-30T01:06:01.400+09:00まんが 考 先日、日本の漫画界のスーパースター、井上雄彦の展覧会「さいごの漫画展」が上野の森美術館で始まった。展覧会初日、美術館前には長蛇の列ができていた。何を隠そう、僕もこの展覧会に朝一に行ってみた一人だったが、列のあまりの長さに日を改めることにしてしまった。たった一年とはいえ、日本を離れてみると、住み慣れた街にいつの間にか取り残されたような錯覚を覚えることがある。俗に言う「浦島太郎」というやつだろうか。僕の場合、この浦島気分を一番感じるのは漫画だった。日本ほど漫画が浸透した社会は他にないのではないかと思う。それくらい書店には漫画が並んでいるし、何よりその種類に驚かされる。実際、日本の有名漫画がポルトガル語訳されているものもあった。コミックは外国ではあまり価値がないと思われているとよく言われるが、それは本当だと思う。実際、僕が同年代のポルトガル人に英訳の漫画を紹介したが、一切取り合ってくれなかっpalavras para ke?http://www.blogger.com/profile/01049570406356576627noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8153526149961439085.post-26039036336497548512008-05-22T10:42:00.003+09:002008-05-23T00:53:48.726+09:00垣根 先日、東京芸大では「垣根の内と外」と題した座談会があった。大学の独立後、この大学がどういう方向へ向かって行くのかということを教授陣が話し合うというものだった。タイトルにある「垣根」とは芸大の中の各科(建築科とか工芸科とか油画科とか。)同士の敷居を指している。また芸大という特殊な大学と社会という意味での垣根でもある。特殊と書いたのは、この大学が非常に専門的な技術の習得と伝統という意識に守られた閉鎖的な場でもあるからだ。(こうした問題に対して、近年芸大では近隣の町との連携的な活動も行ってもいます。) 各科内の専門的な授業が忙しいこともあるのか、学生は普段、他の科との交流が少ない。(芸大に限ったことではなく、他の大学でもおそらく同じだと思う。)そのせいか、壇上に各科の教授がずらりと並んでいる光景は何とも新鮮なものだった。普段、他の科の教授同士が話しているところなどほとんど見たことないだけに。palavras para ke?http://www.blogger.com/profile/01049570406356576627noreply@blogger.com2tag:blogger.com,1999:blog-8153526149961439085.post-40609297039122646252008-05-11T19:47:00.000+09:002008-05-12T13:26:04.701+09:00五月帰国後、一月が経った。このブログもポルトガルから帰って来てしまった今、どうしたものかと考えていたところです。ポルトガルでの生活はこのブログを見る限り、やっぱり楽しい一年だったんだな、と改めて思う一方、帰って来てまだ一ヶ月ほどしか経っていないことに驚いたりもする。今後は身の回りで起きたことや考えたことなど、ポツリポツリと書き留めていこうかなと思っています。palavras para ke?http://www.blogger.com/profile/01049570406356576627noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8153526149961439085.post-24225252996453719172008-03-24T18:40:00.000+09:002008-03-25T00:37:43.147+09:00近所ここ数日、近所を歩いて回る。意外と近所にも知らない場所があるものだ。リスボンの旧市街が小さいということもあるが、歩いて回れる手軽さが何ともいえず良い。土地の人が何年もかけてゆっくりじっくり見えてくるのと違って、足早にいろいろと回るといろんな見落としがあるものだ。近所のことで意外なことも多い。リスボンの旧市街は古い建物を再利用しながらできている。おかげで街並みは古く、少しずつ現代化されていくが、その中は意外なほど広かったり、狭かったりと変化に富んでいる。外から中の様子をうかがい知ることができない。それは言ってみれば、一寸先はドラマチックといった感じだろうか。というのも僕は最近まで、家から歩いて2分のところに病院があることも、家のほぼ目の前に手軽でおいしいカフェがあることも知らなかったのだった。 palavras para ke?http://www.blogger.com/profile/01049570406356576627noreply@blogger.com1tag:blogger.com,1999:blog-8153526149961439085.post-27899460654807308882008-03-22T04:44:00.002+09:002008-03-23T10:54:21.481+09:00西の果てへ行って来た。ロカ岬と呼ばれる最西端の地。気を抜くと吹き飛ばされる程の強風だった。その風のためか、海は薄く緑がかり激しい波が崖下の岩肌を叩きつけていた。観光客でにぎわう展望台の端で東の果て、日本を思うふ。 palavras para ke?http://www.blogger.com/profile/01049570406356576627noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8153526149961439085.post-27475938530461227372008-03-19T09:45:00.000+09:002008-03-20T10:00:09.280+09:00自然の中に神様2,3日前にポルトガルの景色について書いてみた。僕は旅行の行く先々でそうした景色に出くわすわりに、なかなか飽きが来ない。僕はぼんやりと遠くまで景色を見ながら、ふと日本の自然を思い出してみる。考えてみれば、日本にも数多くの自然が残っている。東京でさえ、奥多摩など周縁部に行けばかなりの自然を満喫できる。しかし、そうした日本の自然とポルトガルの自然の印象は随分と違っている。ポルトガルの自然はコルクの木に代表されるようにどこか太っていて小さい樹と少し禿げかけた緑がどこか愛らしくアンバランスで牧歌的なものである一方、日本の自然は杉の樹などの針葉樹林のように背が高く、豊かな葉をまとうかと思えば、葉を失いながらも冬の寒さに耐えるなど、四季の移ろいによっての様々な変化を見せてくれる。こうした日本の自然の印象はどこか険しいものに僕には映る。 しかし、その険しさは時に僕たちの想像力を強く刺激してきたとも思うpalavras para ke?http://www.blogger.com/profile/01049570406356576627noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8153526149961439085.post-88144794623196660842008-03-16T23:30:00.001+09:002008-03-17T01:42:34.670+09:00ヴィラ・ヒアル先日訪れたVila Real(ヴィラ・ヒアル)では、友人のPが街を案内してくれる。彼はリスボンで見るポルトガル人と違って、長身の男だった。その風貌と対照的に話し振りが柔らかく気さくな人柄は不思議な落ち着きも放っていた。彼に案内されること数時間、土地の人を伴わなければ行けないような僻地へと向かう。たどり着いた場所は本当に行き止まりの断崖絶壁の上だった。見渡す限りが岩肌となだらかな丘陵がどこまでも続いていく。万に一つここで行き倒れたら、助からないだろう。だが、不思議とそこまで道路が敷かれてあった。彼が言うにはそこは先史時代くらいからの自然が残っているという。僕は雄大な自然に圧倒された。それは人間の叡智ではなくて、単純な自然そのものだった。気の遠くなるような時間をふと感じて、「景色っていつまで見てても飽きないものなのだな」と思ったりした。皮肉なことは、デジカメでこの景色を撮ろうと思いついても、palavras para ke?http://www.blogger.com/profile/01049570406356576627noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8153526149961439085.post-6055733584523191262008-03-15T01:26:00.009+09:002008-03-15T23:55:50.707+09:00直線の時計観僕は自然でいうと石や岩が何億年もかけてしわくちゃになった褶曲や幾層にも積み重なった地層が好きだ。もちろん、樹の生い茂る林や森も好きだが、いくつも同じような形が繰り返される森や林には無限の迷宮みたいなものを感じて気が遠くなる。褶曲や地層は時間の過ぎていった順番に積み重なった直線的な時間軸を感じる一方、植物の一年を通した移り変わりには時計のような円形的な時間軸を感じる。というわけで、僕はどちらかといえば、大地の生成から今この時までを感じられる気がする褶曲や地層が好きだ。円を描きながら回り続ける時計は人に永遠という錯覚を与えたに違いない。僕は昔、砂時計の上から下へと流れ落ちる砂が刻一刻と減っていき、次第に薄い渦を巻いたかと思うと、パッと下へと消える様に流れ落ちてしまう砂時計が好きだった。 それは今、地球と人類が直面している出来事とも似ているんじゃなかろうか。palavras para ke?http://www.blogger.com/profile/01049570406356576627noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8153526149961439085.post-31903252027713119432008-03-14T10:01:00.007+09:002008-03-14T22:04:31.281+09:00ロード・ムービーポルトガル南部へと日帰りで出かける。リスボンも日中かなりの暖かさだが、アレンテージョと呼ばれるポルトガル中部から南部にかけての気候は既に夏を連想させるものだった。日中の暑い陽射しを避けて、影を見つけて歩く。まだ、影の中は心地よいというよりは肌寒かったけれど、日向に比べると随分と温度差があった。リスボンに向けて鈍行バスで帰ることにする。 ハイウェイを使わず、田舎道をバスに揺られながら帰ってきた。 西の空が赤く夕暮れ始めても、なかなか陽が暮れず、薄く淡い夕日を受けた景色がどこか懐かしかった。palavras para ke?http://www.blogger.com/profile/01049570406356576627noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8153526149961439085.post-91585826808381159502008-03-13T19:29:00.003+09:002008-03-14T21:29:47.624+09:00ボウサの集合住宅今頃になって、という感があるが、ポルトにあるボウサの集合住宅についていくつか書いてみたい。僕はこの一年間のポルトガル生活で3回ほどポルトに行ったが、このうち二回はこのボウサの集合住宅を訪れた。内部にはもちろん入ることができないが、建物の外周程度の見学者のために、一応アクセスを書いておく。ポルトの地下鉄駅、青線Lapa駅降りて目の前。青線は建築通でなくとも知られる、Casa da Musicaの最寄り駅もあるので、この現代建築と合わせて見ることができる。この集合住宅の概要を簡単に説明しておく。設計者はAlvaro Siza Vieiraというポルトガルを代表する建築家だ。以前もこのブログでいくつか作品を紹介している。因みにこの建築家はポルトを拠点に活動している。この計画は低所得者のための集合住宅であり、構想から実現まで30年近くかかっている。というわけで最新作ともいえる。この集合住宅は櫛型palavras para ke?http://www.blogger.com/profile/01049570406356576627noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8153526149961439085.post-67234271423877670472008-03-12T19:31:00.004+09:002008-03-12T20:34:21.138+09:00廃墟の時間時の止まった廃墟。その時間を補うのは人間の想像だったりする。 モンテモール・オ・ノヴォの廃墟より palavras para ke?http://www.blogger.com/profile/01049570406356576627noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8153526149961439085.post-56409044605443540402008-03-11T05:10:00.008+09:002008-03-12T10:10:06.083+09:00モンテモール・オ・ノヴォ先月の末に訪ねて来た大学の友人にポルトガルを案内する。彼の滞在最終日は僕もまだ行った事のない土地へ行くことになった。Montemol・o・Novo(モンテモール・オ・ノヴォ)と呼ばれるリスボンから東へ150キロ程行った所にある町だ。バスに揺られること1時間半、街の中心にある大きな倉庫のようなバス停に着く。外は思ったより少し寒かった。倉庫のようなバス停がつくる大きな影のせいだった。バス停を出ると、日差しが強く、ポルトガルの他の地方都市に比べると、道路幅が広かった。それは古い街並みを残しつつも現代の車社会に少し適応しているといった様子だった。この街も他のポルトガルの都市と同じように丘陵地の頂上付近に城壁を回し、その裾野に街が展開する構成になっている。向かうは古い城壁。途中、道路ど真ん中にだらしなく寝そべる犬を発見。その不用意さが如何にもポルトガルらしくのどかな場面だった。城壁をくぐると、palavras para ke?http://www.blogger.com/profile/01049570406356576627noreply@blogger.com0