2007年10月8日月曜日

反復する大地


 どこまでも広がっている平たくて人工的な大地オランダ。
 今夏、一番長く滞在したオランダはあまり印象のいい国ではなかった。
もちろん目を奪われるような部分もあったけれど、長い歴史を売り物にしているヨーロッパの他の国に比べるとどこか安っぽく、表面的に見えてしまう。以前このブログにも書いたが、旅で見える部分なんて結局一部分なんだけれど。「景色の落し物 07,08,30」 「思い出 せ 07,09,01
 オランダのスキポール空港からデン・ハーグ、デルフトと南下する列車から見える景色はどこまでも平たい大地に突然、密集する建物が見えたかと思うと、また田園地帯というようなことの繰り返しだった。中でも集合住宅にはいろいろなタイプがあり、それぞれ面白そうに見えて、どこか落ち着かない。
 例えば、きれいなテーブルの上にフルーツケーキが置いてある。ここはいろんなケーキの置かれたケーキ屋だ。否、「ゴデュバ」のチョコレートがあれば「不二家」のプリンがある、ケーキの王様「シブースト」があれば、和菓子の神様「漉し餡の最中」がある、といった様子はデパ地下に近い。だがデパ地下のような雑雑した様子はなく、なんとなく静かだ。
 
 思うにオランダのこうした集合住宅はある範囲の中で行われる実験的な意味合いが強く、それらを結びつける点にはあまり注意が払われていない気がした。
 人間の生活の多くが反復であるのと同じように、建物も反復という手法が多く使われる。人間の生活に週末というスパイスが一定の反復に刺激を与え、活性化させるように、反復する建物の集合にもこうしたスパイスが必要ではないかと思う。

5 件のコメント:

Daiki Koga Nakagawa コガナカガワダイキ さんのコメント...

おそらく、場所に対する意識が低いのだと思う。というより、環境はいつでも変えられると思っているのかな?っと大学で見た連中からは感じた。

割り切り方もすごくて、例えば、集合住宅だと、自らがマイナスを支払って周囲をよくするならば、自らを最大限にプラスに持って行った方がイイ!という考えもあるようにも見える。
それがまさに記事のテーブルの上の状態。

自然さえも人工で作られているから、そういうお国柄なのかもしれないけど、違う感覚の人も多い(諸外国の人が設計事務所でよく働いている)のでそちらに期待!

匿名 さんのコメント...

arcdiaki>
ところで、オランダって埋め立てるための土とか材料は自国のもので賄ってるのかな??

真平らっていうのは、何か作る上ではすごく難しい土地だと思う。取っ掛かりがないわけでしょう。
真平らは一つの特徴なわけだけど、オランダの場合、それが海なわけだから基本的に足すしかない。
 そう考えていくと、環境(自然とか生活)に対する意識って、山を削ったり、木を切ったり、何がしかを引いていくことで芽生えるのかもしれない。

Daiki Koga Nakagawa コガナカガワダイキ さんのコメント...

オランダには山とかないから、ドイツとかから買ってるって話をドイツに行った時に聞いたけど、どこから買ってるかは定かではないにしろ、自国では賄えていないはず。

おっしゃる通り、環境は自ら手を加えて作るって感じがやはり強いように感じるな。何かを利用するというよりは。

匿名 さんのコメント...

こんにちは!お久しぶりホリエさん!元気〜にこにこ
ところでやまげくんがものそいホリエさんと連絡とりたがってるよ!今忙しいのかな?彼今イターリアにいるらしくてリスボンも行くみたい 来週の金曜までだって!
やまげくん携帯も番号そのままで使えるみたいだし、連絡とれるみたいだから連絡してやって〜!
てゆかあたしもリスボン行きたい・・!

匿名 さんのコメント...

arkdaiki>
へぇーやっぱ、どこかから土を買ったりしてんだ。
オランダって土地の埋め立ての技術がかなり高いらしいけど、実際そういう埋め立ての面白さはドバイとかの方があると思う。オランダが技術協力してるらしいんだけど。
でもそういう意味じゃオランダって日本と似てるのかもしれない。小国は資源がない分、技術とか教育で国を守っていかなきゃならないわけか。

きゃこ>
おいおい~
そんなこといってーいつ来るの?
俺はいつでもオッケーだぜ!
ミズタマンは電話したら寝ていたよ。。。
ってそっちこそ元気にしてんのかー?