2007年8月17日金曜日

街で見かけたジョセ


 私の友人Iは私の開いていた日本語サイトを見て、未だ見たことの無い異国の地の文字を楽しげに眺めている。すると、Iは「何だかこれ「楽」は元気な人のようだ」と言ってきた。
 私は驚いた。漢字をほとんど初めて見る人がその意味を正確ではないが、言い当てたこと。
 もちろん、漢字は絵文字をの一種であるから、その意味は形から判断することができる。
 だけど、漢字に対して何の基礎も無い外国の人に、そんな勘が働いたことがどうしても信られなかった。私はひょっとしたら、漢字のことをいくらか知っているのかもしれない。と思って、「じゃぁこれは?」といくつかの漢字について尋ねてみる。すると、どれもそれ程的外れというわけでもない。

 さすがに「日本語を知っているかもしれないと疑っているんでしょう?」と言われて、やめた。

 「あなたたちの言葉は沢山の文字があるけど、どうやって覚えるの?」とか「キーボードはアルファベットのものを使っているの?」とか聞かれて、はっとすることがある。
僕は知らず知らずのうちに沢山の文字を覚えてきたけど、それは考えてみればすごいことで、漢字の成り立ち(片と作り)から、初めて出会う文字もなんとなく類推したり、読むことができる。

 それは彼らにとってはどうにも理解のできぬ事のようだ。それに加えて日本は非常に高い識字率を誇っている。実際、ポルトガルにはしゃべれても書けない人は結構いて、そういう環境から比べると、日本の教育もなかなか捨てたもんじゃないな。
 なぜなら、しゃべれても書けぬ人や読めぬ人は積極的に「知」を求めることができない。こうした現実がヨーロッパの階層社会を支えているんだと思う。教育として与えられる平均値が高ければ、それだけ競争も激しいものになる。それはより多くの人に可能性が与えられているということだ。

 文字で日本を思う一日。

3 件のコメント:

Daiki Koga Nakagawa コガナカガワダイキ さんのコメント...

コラソン(ポルトガル語)は「魂、愛」を意味する、とっても重要な語(サウダージみたいにうまく訳せない語)。
コラソン、その音の「響き」から、なぜだかなんとな〜く意味が分かる気がする。
分からない文字も音も、「コラソン」があるポルトガル人には分かるのかも知れません!

匿名 さんのコメント...

「日本語でメイド・イン・イタリーって書いてくれない?」
「伊太利亜製」
「グラッチェ!これをタトゥーするの」
この伊太利亜娘、好きだったなぁ。

匿名 さんのコメント...

arcdaiki>
えっ!彼らそんなの持ってたの???
なるほどね~
その辺りも学んでみますわ。

alameda>
伊太利亜製・・・
いったい、体のどこに彫るんだろう。。。