2007年8月4日土曜日

リスボンへの愛は続くか?



 スペイン旅行で感じたことのうちで、最も大きなことは何かといえば。


 私は初めて旅するスペインの行く街、行く街、

全てを美しいと思った。この7月のきつい日射しを受けて、くっきりと輪郭を現したスペインの街並みは僕にはキリッとして見え、どこか仕立て上げたスーツのようだ。

 何だろう。この洗練された感じは?

 私はきちんと整えられた格子状の街並みと所々に現れる広場に、歩く楽しさを感じたものだ。私の訪れたスペインの三都市、ビルバオ、パンプローナ、リオハはいずれも旧市街地に車が入れないようになっていた。といっても狭いわけではなく、車も十分入れる程の広さを持っていた。日本では防火上の問題が・・・なーんて話になりそうだが。。。

 私は今まで感じた事のないような開放感を歩道を歩きながら感じていた。「スペインには広場の文化がある」と言われたが、その通りだと思った。建物で四方を囲まれた四辺形の広場は都市のリビングといった雰囲気で、地面もきれいに舗装されて歩きやすい。歩く楽しさを感じられたのはこのためだったのか。それに比べて、リスボンはそんなに広場の文化を持っていない。もちろん広場はあるが、文化を持っているといえるような特徴はないと思う。せいぜい記念碑があるくらいだろうか。



 私はじりじりと照りつけるスペインの日射しが、建物の輪郭をくっきりと浮き彫りにするのを見て、「あぁこれは直線だ」。。。と思った。リスボンのあの歪んだ街は、正しく手で描いた直線であり、今目の前にしているスペインの街は定規で引いた直線だと思った。
 そして定規で引かれたようなこのスペインの街並みを私は美しいと思うのだった。



 そんなリスボンを私は愛し続けられるだろうか。。。   07.07.14

※この日記は七月初めにスペインを旅行した際のものです。
 その他のスペイン日記は以下のリンクでどうぞ
飛行機07.07.06
パンプローナ07.07.07
リオハの街07.07.08

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