
まず最初に、もともとこの旅行は僕のリスボン生活の先輩とその恩師の2人によるものだった。途中、その先輩の配慮で僕もこの旅行に同行させてもらえることになった。
かなり急な計画の割りにチケットの購入にも成功し、万事がうまくいったかに見えた。しかし、空港出発ロビーからバスに乗り、しばらくすると、あまりに乗客の少ないことに気が付いた。
案の定、バスは異様に小さなプロペラ機の前に到着。
私は手荷物のパスポートと航空券をもう一度確かめたが、間違いない。座席番号は9Cとなっている。
それはトイレ前の最後部席だった。
これって・・・18人乗りかよ? しかも前のコックピットには扉がない。
私はプロペラがブルンブルンと音を立てて離陸する寸前、この旅が無事に始まることを祈った。
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