2007年7月1日日曜日

日和


 日曜日の夕方、車一台通らない道を歩いてみる。
お店の閉まる日曜の街の様子はとても静かで、人のささやき声まで聞こえてきそうだ。

 向かいの通りを歩いてくる恋人たち。向こうのベンチに座って携帯電話で話している人。子供たちの元気に遊ぶ声がどこからか聞こえてくる。食器の重なるカチャリカチャリという小さな音が聞こえる。この辺に、日曜日もやっているカフェがあるのかな?


 僕は向かいのおばあちゃんたちがこっちを見ていることに気が付いて、シャッターでパチリ、と挨拶。


 でも別に僕を見ていたわけじゃないみたい。ああやって毎日のように目の前の変わらぬ景色を見ている。小さな小さな変化を見ている。今日、この時間に僕がこの場所を通ったように。

 僕が初めて通るこの道で、あのおばあちゃんたちは、なんて自然なんだろう。僕は何故か、あのおばあちゃんたちが、毎日あの場所にいるような気がした。


だからシャッターをきったんだ。きっとそうだと思う。

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