2007年7月13日金曜日

部屋

 これは僕の部屋の壁一面に描かれた絵の一部だ。
魔女が夜に向かって、なぜかホウキに逆に乗っている。。。因みにこれは同居人が描いたもの。
この絵にまつわるエピソードをここでは紹介しよう。

「康介、夜に左側を向いて寝てはいけないよ。」
「何故だか分るかい?」
「心臓の音が聞こえるだろう。それが一番よくないのさ。」 「何故かって?」
「左を向いて寝ると、眠るときには心臓の音が聞こえなくなってしまうだろう?」
「つまり、心臓の音が止まってしまうわけだ。」
 幼い頃、恐い夢をよく見た私はこの話をひどく真に受けた。
 今、私のベッドで左側を向いて寝ると、壁一面に描かれた絵が見える。
 幼い少女が二人、白い手すりの上に座ってシャボン玉を吹いている。
白昼の月は壁の一番右側で赤い唇を閉じたまま、微笑んでいる。
箒を逆さに持った魔女が青い空を飛んでいく。どっちに向かってくんだろう?
 私は恐い夢を思い出せぬまま、心臓の音で目を覚ます。
 ウトウト、ウトウト、ウトウト、ウ、トウト、ウウ、ト、トウト、ウト、ウト、ウトウ、ト
 外国で体調を崩しても、 誰も助けちゃくれねーぜ。
(2007年05月24日 僕の日記「心臓」より)

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