2008年3月15日土曜日

直線の時計観


僕は自然でいうと石や岩が何億年もかけてしわくちゃになった褶曲や幾層にも積み重なった地層が好きだ。もちろん、樹の生い茂る林や森も好きだが、いくつも同じような形が繰り返される森や林には無限の迷宮みたいなものを感じて気が遠くなる。褶曲や地層は時間の過ぎていった順番に積み重なった直線的な時間軸を感じる一方、植物の一年を通した移り変わりには時計のような円形的な時間軸を感じる。というわけで、僕はどちらかといえば、大地の生成から今この時までを感じられる気がする褶曲や地層が好きだ。
円を描きながら回り続ける時計は人に永遠という錯覚を与えたに違いない。
僕は昔、砂時計の上から下へと流れ落ちる砂が刻一刻と減っていき、次第に薄い渦を巻いたかと思うと、パッと下へと消える様に流れ落ちてしまう砂時計が好きだった。

それは今、地球と人類が直面している出来事とも似ているんじゃなかろうか。

0 件のコメント: