2008年3月1日土曜日

人生数学



 大学生活がちょうど折り返し地点を迎えた頃、私の友人は親からの仕送りが減り、深刻な生活難を「引き算の暮らしはつらい」と評していた。私はその話を自分のことのように聞きながら、では一体何を足せばそんな現実が明るくなるかを考えてみる。そして地道な足し算よりも華やかな掛け算へと目移りした結果、「夢」を掛ける(賭ける)事を思いつく。「人生」を「夢」に掛けるというわけだ。
最近、たまたま友人の話の中に「ライフワーク」という言葉が出てきた。

これが結構新鮮だった。

人生を夢に掛けるぞ!という大袈裟な意気込みと違って、「ライフワーク」という言葉にはどこか地味だけど長く気楽に続けていくといった感じがある。
夢を実現するためには人生くらい賭けなければいけないと言われた時代もあったと思う。

しかし、人生程の大きな数を「夢」に掛けなくとも、生活くらいの小さな数、退屈なありふれた生活に「ライフワーク」の積み重ね(つまり足し算)で大きな数を実感する事もできる事に気がついた。

それは人生をある程度長くみられるようになったということでもある。
こう思ったのは、多分、働いたからじゃないか。。。
「ライフワーク」という言葉はそんな風に響いた。
スローペース、スローライフ。
マイペース、マイライフ。


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