2008年1月11日金曜日

マドリッドジャンキーニューイヤー


 僕たちの泊まった宿はマドリッド旧市街地端にある日本人宿。宿入り口には堂々と一つ星の看板がかかっていた。入り口を入るとパティオがあり、典型的な「ロ」の字プランだと分かる。室内は2m×3m程度の天井の高い小部屋。ベッドが二つに入り口には一日あたりの料金がマジックで手書きされていた。
 共用部分には沢山の張り紙がしてあり、清潔に、使ったら元に戻しておくといった基本的なことが細かく書かれていた。その効果もあってか共用部は清潔そのものといった感じで、塵一つ落ちていない。
 サロンと呼ばれる部屋には壁全面にびっしりと本が敷き詰められている。気が付くとテーブルとソファが部屋には置かれてあるが、人気のないこの部屋には似つかわしくない気がした。僕らは数冊の漫画を手に取ると部屋に戻って読書。外はじめりとしたやる気ない空が広がっている。何より1月1日はどこも観光地は閉まっている。僕は読みかけた漫画の続きが妙に気になって何度かサロンへ。

 まだ、マドリッドに着いて二日しか経っていないのにベッドの寝心地はすこぶるよく、我々の漫喫には最適だった。

 僕は異国の地に漫画喫茶らしきものがあることに不思議な気持ちになった。そういえば、バルセロナの日本人宿にも大量の漫画が置いてあったっけ。

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