2008年1月17日木曜日

海岸に立つ名もない教会



上の写真はポルトの中心地から北へ車で30分ほど行った所にあった教会。
写真で見るように周りに何もなく、曇った空の下、寂しい雰囲気が滲み出ている。。
こうした建物の在り方がポルトガルには割とある気がする。
何より、一軒だけポツリと建物が建っているこういう景色にそれ程、違和感を覚えない。
それどころか、この景色を引き締めているような感さえある。

僕は自然と程よい関係を持った建物が好きだ。
建物が見えすぎず、景色の中に建物が見える。

葉を見ていては木が見えず、木を見ていては森は見えぬ。
何にも捕われず、見るともなく全体を見る。

一つの強烈なデザインは人目を引くかもしれない。だがそれは森の中の葉に過ぎない。
できるなら、森を想起させるような、一枚の葉でありたい。

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