
僕はリスボンに4ヶ月住んでいて、まだそんなに長くすんでいるわけじゃないけど、やっぱりポルトガルが好きだ。でも、好きだ好きだといくら思っていてもそれがどうしてなのか分からなければ、結局、自分の住み心地のいい場所であるに過ぎないと思う。
僕は今回の旅先で、久々に会った友人たちにポルトガルが、リスボンがどんなに素晴らしいかを力説するあまり、少しうっとうしがられた。
しかし、そうしたつまらぬ説明の中に自分でも見落としていた見慣れた風景が隠れていることもある。そんな旅だった。
リスボンはこの上半期、ほとんど雨も降らず、天気のいい日が続いていた。少なくとも僕はそう思っている。ポルトガル人の友達が言うには、それでも今年は雨の日が多かったようだが。
例えば、東京の僕の暮らしは、朝起きていつも見慣れた窓の向こう側が灰色になっている日もあれば、まぶしい朝日が寝ぼけ眼に射すように沁みる朝もある。
だが、リスボンの僕の部屋では、朝からたいてい明るい日差しが迎えてくれる。朝9時頃、東京に比べれば何だか低い陽射しが、僕の狭い部屋の壁にいつもと同じ形の光が射し込んでいるわけだ。
そういう朝を毎日過ごしていくと、何だかこの国の楽天的な気分とか、のんびりした雰囲気の理由が分かるような気がする。