2007年9月24日月曜日

ポルトガルはまだ夏?

土曜日の朝早く、ポルトガル南部、アルガルヴ地方の小都市タヴィラへ行って来た。
南部のそれもスペイン国境近くに位置するこの街はバスで4時間かかる「ポルトガルの端っこ」と言えるだろう。市街地と浜辺の少し変わった地形関係からポルトガルでも有名なビーチの一つらしい。
 名所と言っても、乱暴に開発されていないこの街は、シーズンをずらしてきたためかひっそりとしていたが、そこに静かに住んでいる人たちの気配が心地よくもあった。
 街の中心を流れるジラオン川の河口に点在する島が浜辺となっている。ビーチのある島まではボートで20分程度かけて川を下ることになる。その間、湿地帯となった周辺にはヨットやボートが係留されたり、こじんまりとしたかわいらしい家がポツリと建っていたりする。

 9月もそろそろ終わろうというこの時期、タヴィラのビーチはまだ夏だった。恐る恐る入った海は水温が高く、海から上がっても、程よい日差しがサッと体を乾かしてくれ、遠くまで伸びている浜辺には、この週末を同じように楽しむ人々でにぎわっていた。きれいなグラデーションが遠浅の海を彩り、水平線の深い青が空との境をくっきりと浮かび上がらせていた。

 週末を利用した小旅行としてはかなり質の高いものだったと思う。

 仕事が始まって思いがけず忙しい日々に追われ、「やっと休める!」と思った週末だった。

 家でゆっくりするか、出先でゆっくりするか。この問題はついつい前者が当たり前と思ってしまいがちだが、意外と出先でのんびりするのも悪くない。
「休み疲れ」よりは心地よく疲れたことで自然に働き始められる週始めになった。

 

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