2007年12月20日木曜日

ハッピーバースデープロジェクト



僕の研修先の事務所では誕生日のお祝いを自分で企画するという慣例がある。
僕はそんなことがあるとは露知らず、ついうっかりと自分の誕生日を事務所の友達に明かしてしまった。(まっ、隠すようなことでもないですが。。。)
そのおかげで、自分で開く誕生日パーティーという慣れないイベントをやる羽目に。
僕はこのイベントをつい最近まで、かなり人任せに考えていた。
というのも、誕生日が同日のポルトガル人の友人が事務所にいたからで、「郷に入りては郷に従え」ということに加え、他力本願でもってこのイベントをサラリと乗り切るつもりだった。
ところが、この2,3週間ほど前に突然彼は誕生日当日は外国に休暇で行くと言い出した。
僕は突然の告白に、少し裏切りさえ感じたが、どうしようもない。
彼に何故こんな時期に外国に行くの?なんて意味のない質問をしてみる。
その質問は半分、「誕生日はどうするんだよ。(俺たちの)」という抗議でもあった。
ところが、彼は「いやーそういうの結構苦手なんだよね。何か恥ずかしいしさぁ。」と一言。
「・・・」
「俺だって苦手だよ。だからこそ二人で力を合わせるのかと思ってたよ。俺は。勝手に。」
「(笑)」
僕は持ち合わせの日本製品を駆使して、自分の誕生日に臨むことになった。
因みに、このアイデアは他で使う予定もあった。
何より、「この贈り物はボスがいなければ。。。」という思いもあった。
というのも僕の誕生日にボスは事務所に居らず、そんなタイミングの悪さと、当日、リスボンは久々の雨かと思いきや中心地は断続的に続く雨に見舞われ、昼先に買出しに出なければいけなかった僕の気分にもまさに暗雲が立ち込めた。
だが、そんな気苦労と気合の入った26歳の誕生日は僕にとって、忘れることのできぬ大きな思い出にもなった。
そんな誕生日だった。

0 件のコメント: