2007年12月29日土曜日

修道院前の広場はだだっぴろい

 地球の歩き方06‘-07‘に掲載されているアルコバサの写真はいつのものだろう。

 修道院前には植木などの植栽が施され、よく見ると駐車場のような使われ方もしている。

 この広場はポルトガルの歴史において重要な4月25日にちなんで、4月25日広場と名づけられている。(この日は1974年4月25日、軍部がクーデターを起こし、ポルトガルが独裁者サラザールの手から離れ新政府が誕生した記念すべき日。因みにこの事件は「リスボンの春」と呼ばれ、この日に由来するものがポルトガルにはいろいろとある。)

 ところが、現在では写真のように何もない、だだっ広い土の広場に直線上に配された石の歩道が数本通っている。 ところが、この地上に描かれた数本の線だけでは、どうも心もとない。正に拠り所がない状態といえる。実際、ここにはほとんど人が集まらず、広場周りのカフェから巨大な修道院の全景を眺めるばかりだ。(そうした意図がもしこの広場の改修にあるならそれはそれですごいことだけど。。。)以前の広場の様子は確かに駐車された車などで雑然としており、見ようによっては汚らしいかもしれない。しかし、そうした広場に面した広場の様子はそれ程悪いものでもない気がする。

 広場をつくったつもりがそこには大きな断絶ができてしまう、この皮肉の方が僕にはよっぽど頂けない。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

アルコバサには仕事柄良く行くんだけど、あの広場はいまひとつ頂けないんだなぁ。ああなる以前は、柳の古木や、びわの木が有ったんだよ・・・・確かに駐車場の混乱は有ったけどネ。
距離ができたぶん、この修道院のディメンションを楽しめるようになったかもしれないけど、それにいくつかのカフェや古い屋敷の修復は出来が良いけど、あの広場だけはチョットね。

匿名 さんのコメント...

alameda>
そうなんですよね。
広場って聞くと人がワイワイいるような勝手なイメージですけど、やり方でこんなに空虚な感じになるのかと驚きました。
何か授業中の教室から見えるグラウンドみたいでしたね。