2007年12月31日月曜日

年末の出来事


ポルトガル(というより欧州)は日本に比べると、はるかに新年よりクリスマスが重要で、そうした気配は街の雰囲気からもよくわかった。

日本の静かな年始はこちらではどうやらクリスマスが相当するようで、家族や友達とゆっくり過ごすものらしい。僕自身も事務所で何度もクリスマスは家(日本)に帰るのかと尋ねられた。

というのも、ポルトガルの外から来ている人たちはこれを機に、クリスマス3,4日前から年明け一週間ほど地元に帰る。それも用意周到なことに、2ヶ月も前にボスに了解を得ていた。

一方、僕はこうした連中のどさくさに紛れて、スペインに遊びに行くつもりだった。
ところが、クリスマスを三週間ほど前にひかえた頃、上司に休暇の打診をそれとなくしてみると、「だめだ。」と即答される。

僕は一瞬戸惑った。そこへ彼はポルトガルはクリスマスとイヴ、場合によっては26日も休むけど、他は休まない。一日は一応休むけどそれ以降は普通に働くんだよ。夏じゃないんだよ。と諭してきた。

僕はやむなく、予定を変更せざるを得ない。
出発の日程を2日遅らせて、帰国の日程も2日早め、この調整で12月28日と新年の2日、3日の合計3日間を休むことにした。
数日後、インターンのスイス人学生がボスにクリスマスの休暇をほんの数日前にもらったと言う。しかも、ボスの方から3週間を提案してきたらしい。因みに彼女は学生で休暇の要求そのものに立場上、恐る恐るといった感じだった。(ヨーロッパでは建築科の単位の一つとして事務所で実務のインターンを行う場合がある。)彼女のそういう態度を見かねての計らいだったのかもしれない。。。

僕は聞く相手を間違ったかと思う一方、あの会話はひょっとして冗談だったのかもと思い出してみる。
だが、予約してしまった航空券の日時はもはや変わらないのだった。


0 件のコメント: