2007年6月29日金曜日

白昼

あぁっ!
なんてまぶしいだ。

私は事務所の入り口の薄暗い廊下を抜けて、外に出る。
事務所の外に出るためには、扉を二つくぐる。一つ目をくぐると二畳程度の小さな前室に出る。そこは自動的に明かりがつく仕組みになっている。
すぐに次の扉に手をかける。日本と違って外に出る扉は内開きだ。扉を開くと、外の光が黒い扉を切るように飛び込んでくる。

あぁっ!

この世界を私の目が捉えるまでの瞬間。
それは、ありふれた日常を新鮮なものに映し返る一瞬。

入り口とはそんなものなのかもしれない。

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